「透明」
白はどんな色にも染まると 昔から言うけれど 透明には敵わない
混合される色に 染まるのではない その色を飲み込み 吸収してしまうだけ 時が過ち色褪せる頃になっても 素の色に戻りはしない
なんの主張もしていないようで その実 一番強い芯を持っている
純透明な心を持って 全ての色を自分のものに 純透明な頭で考え 様々な思考を手に入れ 色とりどりの布を 織り上げる
*詩&写真=紅 龍さん。