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「 水 」


水に映されし木々は
時として 
大地に根を張るものより美しい
動くこと無き幹をも
揺るがせし水面は
動けぬ木々を残し
枯葉を旅へいざなう

水に映されし月は
時として
空に輝くものより静なり
形崩さぬ月をも
崩せし水面は
届くはずのないこの手に
すくいあげ抱かせる









水に泳ぎし魚達は
時として
大地踏みしめるものより聡い
塞ぐ事無き瞼が
全てを見る強さを
知らずのうちに備える

澄み渡る水は
時として
過ぎし日々を映し出し
人の心を染み入らし
馳せる季節を留める




*詩=紅 龍さん。写真=紅 龍さん。


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