水に映されし木々は 時として 大地に根を張るものより美しい 動くこと無き幹をも 揺るがせし水面は 動けぬ木々を残し 枯葉を旅へいざなう 水に映されし月は 時として 空に輝くものより静なり 形崩さぬ月をも 崩せし水面は 届くはずのないこの手に すくいあげ抱かせる
*詩=紅 龍さん。写真=紅 龍さん。