「逆光」
光は充分に与えられているのにその姿はシルエットでしか届いていなかった
誰かの心のシャッターが切られても幾すじもの光線が遮る中その姿は ただ黒く写し出されるだけ
直接的な言葉と動作が判りやすいとは限らない自分と相手が同じように見えているとは限らない
逆光の中に佇むように私の笑顔も表情も相手に届かない事もある相手の怒りも不快感も気付けずにいる時もある
強過ぎる光は写し出したいモノを 翳らせてしまう
*詩&写真=紅 龍さん。