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「 知 悉 」


雲が流れる
遠すぎて 
音は届かない
隙間から青空が見える
遠すぎて 
宇宙との境目は見えない

路が続いている
自分が小さすぎて
地球の丸さは感じられない
波が足元で戯れる
ここからでは
海の深さは測れない

目に届く限られたもの
その奥に隠された膨大な真実を
知るためには 人生短過ぎる
誰かの目を借りて
私は木星の形を知る




*詩=紅 龍さん。写真=紅 龍さん。


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