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「あまったれ」


子供の頃
音楽も 花も 絵も
母が好きだと言ったものは
私も好きだと答えた
母と一緒が一番嬉しかった
なんとなく
大人の仲間入りができた
そんな気分になった

大人になって
母の好きなものと
自分の好きなものが
違う場合があっても
その理由を交えながら
ゆっくり話しをするようになった

桜が好きな母
梅が好きな私
野菜が好きな母
肉が好きな私
別々のものを好みながらも
どこかでつながっているから
底辺には同じものを求めている

母が好きだと言う前に
これが好きでしょと言い当てられる今
母と一緒に過ごすのが やっぱり嬉しい




*詩&写真=紅 龍さん。


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