「 小さき結晶 」


人を 傷つけることばかり
得意になっていく 己の心は
冬枯れの 骨身に凍みる
寒さに似ている

何かを 含んだような
言い方しかできない 己の言葉は
溶け始め 泥と混じりあった
雪に似ている

それでも良いじゃないかと
笑ってくれる 友の顔は
静かに開く
花弁の和みに似ている




*詩=紅 龍さん。写真=紅 龍さん。


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